2005年12月24日

社会を映す「ラベリング」

kazetotomonisarinu.pngニート」や「フリーター」「オタク」など、社会現象をこんなひと言でくくると、時に本質が見えやすくなる。
ラベリング」という。
学校にも行かず、仕事探しもしない若者の社会問題も、ニートという言葉で、広く認識された。
その変遷をたどると、日本の社会が向かう方向が浮かび上がるようだ。
1985年‥‥新人類
  86年‥‥DINKS(Double Income No Kids)
  87年‥‥フリーター
  88年‥‥オタク
  89年‥‥三高(高学歴・高収入・高身長)
  90年‥‥バブル崩壊

  92年‥‥就職氷河期、少子社会
  93年‥‥コギャル(顔などを黒く日焼けし、髪の毛を茶色に染め、
                   露出度の高い服を着た女子高生)

  95年‥‥アダルトチルドレン(子供らしい時期を経ないで大人になった人たち)
  96年‥‥援助交際(実質売春)
         ストーカー(特定の個人に異常なほど関心を持ち、その人の意思に
                反して跡を追い続ける者。)
  97年‥‥学級崩壊
  98年‥‥中高年自殺、キレる若者、社会的引きこもり
  99年‥‥学力低下、パラサイトシングル (和製) parasite+single
2000年‥‥ジコチュー(自己中心)、不平等社会
  01年‥‥できちゃった結婚
  
  04年‥‥負け犬、ニート(Not in Employment, Education or Training)
         勝ち組・負け組
  05年‥‥ヒルズ族、萌え、下流社会
 
 朝日新聞 05/12/24 朝刊    こちらもどうぞ⇒いにしえに迷う       
              
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2005年11月26日

イスラム社会 逆行が「苦境」をもたらした

(前略)
しかし、おそらく最大の問題は、イスラム教学およびイスラム式の生活が現代世界からますます乖離していることにある。
コーランを解釈する者たちが宗教の枠内でその法や実践を学んでいるため、今日の科学的な事象を理解できないことが多いからだ。
たとえば、ある宗教指導者は人が月に着陸したことを信じなかった。
別の指導者は、地球は2千年前に生まれたと言い張る。
宗教で純粋培養されたウラマーたち(イスラム諸学を修めた知識人)は、光年で計測する宇宙の時間やその規模はまるで理解不能なのである。
(中略)
ところが、イスラムの有識者たちは15世紀ごろから科学的な研究を抑制し始めた。
彼らは、特にイスラムの法体系を学ぶ者だけが死後の勲功を享受できると主張し、宗教のみを学び始めたのだ。
一方、欧州では科学や数学的な知識への信奉が始まり、ルネサンス期を迎えていくのに、イスラム世界は知的後退期へと向かった。
そうした視野の狭さが、今日のイスラム教徒を苦境に導いたのである。
(中略)私たちイスラム教徒は自己を省みて、自ら変わらなければならない。
アラーは悔い改める者を救うのだ。
‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥
 朝日新聞 05/11/26 朝刊 「私の視点」 マレーシア前首相 マハティール・モハマド

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2005年11月05日

アメリカから見る靖国参拝

零戦inスミソニアン博物館.jpg(前略)米国でも、小泉首相の度重なる靖国参拝には否定的な見方が多い。
(中略)
だが、実は、報道を検証するまでもなく、米国の態度は、ワシントンの国立スミソニアン博物館を訪問すれば一目瞭然である。
米国歴史博物館の戦争コーナーの一角で、1組の米国人夫婦が立ち止まっていた。
腕組みをして、にらみつけるように見つめる先には、第2次世界大戦における敗戦国(日独伊)側の「独裁者」の大写し。
ヒトラームソリーニ、そして、東條英機−−。
戦後の講和条約等で「戦犯」と認定された3人を断罪する展示パネルにはまったく差はない。
(中略)
米国ではヒトラームソリーニ、そして、トージョーも、等しく「独裁者」、同じ「戦犯」だ。
(中略)
小泉首相の参拝は、乱暴かもしれないが、メルケル独首相ヒトラーの墓参りに行くことと一緒なのではないか。
少なくとも、スミソニアンにいた米国人夫婦はそう感じているだろう。
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   朝日新聞 05/11/5 朝刊 『読み・解く  政治』 上杉 隆   
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2005年11月04日

「放送と通信の融合」と「市場万能」

日本テレビ最近一番、気になる言葉が「市場原理主義」だ。

市場のメカニズムに従います」と、IT産業の企業家ばかりでなく、自民党の政治家たちも金科玉条のように言い始めている。
(中略)
IT産業側は異常に高い自社の株価時価総額を利用して民間放送の経営に参画しようとしているのが実態だ。
日本の民間放送も誕生して半世紀を過ぎ、投機の対象にされている。
「違法性はありません」「市場の原理だ」という理屈で、だ。
株価ではITの方が放送より何倍も高いから、そうしたパワーバトルが許される。

しかし、ニュース、スポーツ、娯楽番組といったソフトの価値や、培ってきたブランドなど企業価値を素朴に比較した場合、老舗の放送局の株価がIT企業以下なのか。
「逆ではありませんか」「企業価値イコール時価総額なのか」と、市場を支える市民に素朴に問いたい。

米国の「市場の申し子」、(中略)「現在の市場は地球規模だ」「世界市場は一つなんだ」と、とらえたジョージ・ソロスがグローバルな金融危機などを目の当たりにし、民主国家秩序に気づく過程に思いを深くする。
この「秩序」という言葉に今あえてこだわりたい。
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     朝日新聞 05/11/4 朝刊 『三者三論』 氏家 斉一郎 
   
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2005年11月03日

天皇制存続の是非A

(中略)
リプロダクティブ・ライツ(性と生殖における自己決定権)はいまや女性の人権の柱だ。
天皇制はそれをあらかじめ奪うようなシステムであり、21世紀の人権感覚に馴染まない。
(中略)
現在は家族のあり方が多様化し、ずっとシングルで生きる人も多い。
家族単位から個人単位へと社会は大きく動いている。
(中略)
こうした状況において、世襲家族を国の「象徴」として仰ぎ続けることには、そもそも無理がある。
世論調査などでは8〜9割が天皇制を認めているというが、若い世代は無関心だし、皇室の人々を自由がなくて「かわいそう」とみる国民は確実に増えている。

いまや天皇制存続のために女性天皇を容認するよりも、の天皇制存続の是非を議論すべきではないだろうか。
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      朝日新聞 05/10/28 朝刊 『三者三論』 加納実紀代
posted by asaborake at 17:32| 東京 🌁| Comment(5) | TrackBack(1) | 社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年10月31日

天皇制存続の是非@

(前略)
世界的な流れの中で日本が「象徴」である天皇の男系男子継承に固執し続けるなら、特異な女性差別国家と世界からみなされても仕方ない。
女性天皇が認められれば何の問題もないかといえば、決してそうではない。
私は「階級」「民族」「ジェンダー(性)」の三つの視点からとらえている。

民族」で言えば、天皇は「日本国民」の「統合の象徴」とされている。
逆に言えば、非「日本国民」の排除という排外主義をはらんでいる。
また「階級」の視点では、天皇制は生まれながらの貴賎階層秩序を生み出す根源であり、人間平等の理念に反する。
ジェンダー」からも問題がある。
女性・女系天皇が認められても天皇制は「世襲」であり、血統に権威の根拠を置く。
そうである限り皇室の女性には子供を産むことが強制される。
産まない自由はない。
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      朝日新聞 05/10/28 朝刊 『三者三論』 加納実紀代
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2005年10月29日

テロという政治手法B

だが、エジプトにしてもインドネシアにしても、テロで実際に犠牲になったのは大部分がイスラム教徒であり現地の人間だった。

イギリスではイスラム教徒住民の立場を危うくした。
そこからようやく本腰を入れた批判の声も出るようになっている。

テロというものは未然に防ぐというよりも、起きてしまってその掲げる理念と食い違う実態を曝け出して初めて解決に向かうものなのかも知れない。
posted by asaborake at 00:13| 東京 🌁| Comment(2) | TrackBack(1) | 社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年10月27日

テロという政治手法A

テロに対する対処が難しいのは、テロ組織が自らを正当化する際に、イスラム教やイスラム法の基本的な世界観や規範に訴えかけている点である。
(中略)
イスラム教では、政治権力と宗教は切り離せないものとされる。
そこにはイスラム教徒の側の軍事的・政治的優位性を達成することが正しい社会秩序の実現と平和の達成の大前提となる、という世界認識がある。
それが常にテロリズムというような不安定要素となるわけではない。
(中略)
しかしグローバル化によって世界全体を視野に入れ、武力でイスラム教徒側の優位性を確保しようとする主張が生じてくれば、イスラム諸国の内部からこれを批判するのは容易ではない。
個々のテロには反対でも公の場でその根拠を批判するのは危険を伴う。
背教者」と指弾され、社会的制裁を受ける危険があるからだ。
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2005年10月24日

テロの手法とメカニズム

shakai01.jpg  テロという政治手法
(前略)
テロという政治手法自体は、人類史上古来用いられてきた。
攻撃そのものによってもたらす被害よりも、社会の内側、各個人の内面に恐怖心を植えつけることにより言論や政策を間接的に制圧し、方向付ける効果を狙う。
これに適切に対処するのは簡単ではない。
不可視の主体からの暴力を意識して萎縮するという、人間の普遍的な心理から無意識にテロリストの意に沿う言動を取りかねない。
(中略)
通常の犯罪について「模倣犯」という呼び方があるが、イスラム主義勢力のテロリズムの場合は「呼応犯」と呼ぶと的確だろう。
直接の指令や連絡によって動くのではなく、面識のない「同胞」たちの動きをメディア上で間接的に知り、互いに競い合って新たな手法を開発していく。
(中略)
実際には、自発的に呼応した複数の行動の集合なのだ。
アルカイダは、結果として起こる事象を「認定」し、「ブランド」のお墨付きを与える。

         朝日新聞 05/10/24 朝刊 『時流時論』  池内 恵
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2005年10月23日

「言論・表現の自由」とは

「9.11以後、世界の言論環境は悪化した。米国でも、対テロ戦争を名目に、政権批判の報道を攻撃する傾向が出ている。もともと言論を制限していた国でも、ネパールのように、反テロの大義で統制を強めている」
と、言論弾圧を監視するNGO「19条」のアニエス・カラマール代表は言う。

19条は「言論・表現の自由」をうたった世界人権宣言の条文だ。

言論の自由には限界がある。
「満員の映画館で『火事だ』とウソを叫ぶ」表現の自由はない。
安全保障人種差別に絡む問題でも、制限が必要な場合があるだろう。
「しかしその場合でも法律で、どんな表現は許されないかを明確に定義する必要がある。そうでなければ、野放しの言論統制につながる」
とカラマール代表はいう。
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2005年10月22日

ブログ炎上

インターネットの簡易ホームページ「ブログ」などが炎上する事件が相次いでいる。
一般人が書き込めるコメント欄に非難や批判が殺到、サイトがパンクするなど運営に支障を来たすことを指すネット語だ。
ブログ炎上」は思想・信条のほかネット上の対応の悪さに対する集中砲火もある。
実名や運転免許証の写真まで公開された被害者もいる。
法務省によると、昨年のネットによるプライバシー侵害は、1贈贈件で前年の2倍以上。
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ドイツ哲学の泰斗、ユルゲン・ハーバスマン(76)は近代社会の成立条件を
国民が自由に議論しあえる公共圏
に求める。
みんなが自由に発信し、瞬時に受け取る「多対多」のネット社会の台頭はその可能性を秘める。
その一方で時に見せる凶暴性。
ネットはどう成熟していくのか。

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ネット社会、その光と闇を追うー 

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2005年10月18日

靖国論争をめぐって

yasukuni_jinja_01l.jpeg  生者は儀礼決められぬ 言葉を持たない死者に権利

○(前略)死者は言葉を持たず、死者は自分に代わって語られる言葉の取り消しを求める権利を与えられていない。
・死者が何を求めているのか、「死者のために/使者に代わって」何をすべきかを「私は知っている」と主張する傲慢な祭司たちを押しとどめ、「死者の無権利」への気遣いと畏れをどういうかたちに表してゆくべきなのか、「その答えを私は知らない」という無能のうちに踏みとどまらねばならない。
・それこそが服喪者に求められている節度ではないのだろうか。

靖国論争をめぐって』 内田 樹    人気blogランキング♪♪(クリック御礼)
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