2005年10月29日

西行・定家‥‥頷き 酔う

忘れがたい歌には二種類あると思う。
一つは、自分の心を言い当てられたかのように「そうそうそなのよ!」と、大きく頷いてしまう歌。そしてもう一つは、意味はシンプルなことだけれど、その言葉の尽くし方に「やられた!」と打ちのめされる歌。
この「心言いあて型」と「言葉つくし型」の例を、古典の恋の歌で、読んでみよう。
@心言いあて型
 ・飽かでこそ 思はむなかは 離れなめ そをだにのちの 忘れ形見に  古今集巻14 
 ・今ぞ知る 思ひ出でよと 契りしは 忘れんとての なさけなりけり    西行
A言葉つくし型 
 ・唐衣 ひもゆふぐれに なる時は 返す返すぞ 人は恋しき        古今集巻11
 ・いづくにか 今宵は宿を かり衣 日も夕暮れの 峰の嵐に        藤原定家 

「心言いあて型」にガツンとやられるもよし、「言葉つくし型」に酔わされるもよし。
古今集1100年、新古今集800年という節目の年に、大いなる日本語の財産に親しむことは、心豊かな時間を運んでくれることだろう。
                      【古今集1100年 新古今集800年】 俵 万智
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posted by asaborake at 18:00| 東京 🌁| Comment(1) | TrackBack(1) | 文化 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ほんとうに歌には心澄まされ、救われたりもします。今年は古今集1100年、新古今集800年の記念の節目。改めて堪能させていただこうと思っています。
Posted by ゆりこ at 2005年10月30日 11:22
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水の綾…句作一周年
Excerpt:  あるサイトで、「連歌」の形式に拘るということではなく、気軽に「短い詩」の連なり
Weblog: 無精庵徒然草
Tracked: 2005-10-30 07:17
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