2006年02月25日

「起承承承‥結」の時代か

精神科医の中井久夫氏が、『日本語の対話性』というエッセーで次のようなことを言っている。
日本語の文章はその対話的性格から「起承転結」が良しとされるが、米国では「起承承承‥結」だという。
保留や別の観点を述べる「転」の存在は「弱さ」を感じさせるからだ。
この違いは彼我の文化の特徴を反映していると−−。

なるほどと思わされる見方だが、最近は日本でも「起承承承‥結」型の行動様式が目立ってきたように思う。
小泉純一郎首相がそうだ。
靖国参拝にしろ郵政民営化にしろ自分が大事と思う問題については、誰の声にも耳を貸さず、押して押して押しまくる。
                  日本経済新聞 2006.2.22 『大磯小磯』から

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2006年02月21日

風刺画危機 自由・寛容の社会作る契機に

風刺画転載の権利を主張して表現の自由を守ろうという人たちは、自分たちが尊重し神聖だと思っていることのほうが、イスラム教徒が尊重し神聖とすることよりも守るに価値があると言っているのと同じだ。
‥‥中略‥‥
風刺画危機は、不寛容と無知の世界に暴力が起こりうるという目覚まし時計である。
イスラム世界と西側世界との亀裂の深まりは、誰の得にもならない。
私たちは自由と寛容の民主主義社会を育てる必要がある。
平和と安定のために近代的で、多文化・多民族・多宗教の社会を築くこと。
それが私たちの希望である。
‥‥ ‥‥ ‥‥ ‥‥ ‥‥ ‥‥ ‥‥ ‥‥ ‥‥ ‥‥ ‥‥ ‥‥ ‥‥ ‥‥
朝日新聞 2006年2月14日 『私の視点』 駐日エジプト大使 ヒシャム・バドル

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2006年02月13日

偽装に沈黙する業界団体 利権より倫理の共有を

ナゼを説明せずに、結論だけを短いフレーズで連呼し続ける。
劇場型というより学芸会型と呼ぶほうがふさわしい政治が続いている。
その中で帳尻だけを合わせた偽装偽造捏造が次々と表面化してきた。

理念を語ることなく結果がすべての不透明な経営は時代の寵児を奈落の縁に追いやった。
建造物の安全性を担保するための構造設計が、建物から安全を奪っている現実。
真実の使徒たるべき科学者がいとも簡単に虚偽を並び立てるこのごろ。

個人の資質を批判していて、ことは収まるのだろうか。
利権確保の団体が、理念と倫理を共有する組織に生まれ変わるのは、今が絶好の機会だと思うのだが−。
‥‥ ‥‥ ‥‥ ‥‥ ‥‥ ‥‥ ‥‥ ‥‥ ‥‥ ‥‥ ‥‥ ‥‥ ‥‥ ‥‥
 日本経済新聞 2006.2.12 朝刊 『中外時評』から 塩谷喜雄
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2006年02月10日

日本は格差社会か

日本の不平等度は、高度経済成長が終わったあたりからコンスタントに上昇してきた。
所得税の最高税率引き下げ70%〜37%マル優廃止相続税軽減など、所得再分配の機能を弱める政策を重ねてきたことが背景にある。
市場原理主義規制緩和を推し進める小泉政権が不平等化を助長した。
労働市場の規制緩和で非正規労働者が増加。
95年に60万人だった生活保護受給世帯が今は100万を超えたことが貧困者の端的に示している。
        ‥‥ ‥‥ ‥‥ 中 略 ‥‥ ‥‥ ‥‥
国民に強く自立を求める米国のような社会か、欧州のようにセーフティーネットや再分配政策を重視する社会か。
格差拡大に注目が集まっている今こそ、国民に是非を問うべきではないか。
‥‥ ‥‥ ‥‥ ‥‥ ‥‥ ‥‥ ‥‥ ‥‥ ‥‥ ‥‥ ‥‥ ‥‥ ‥‥ ‥‥
 朝日新聞 2006/2/10 朝刊 新社会のデザイン『日本は格差社会か』  橘木俊詔氏 
 
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2006年02月06日

アルジャジーラ

アルジャジーラという放送局がある。
BBCのアラビア語放送から出発して独立し、カタールに本拠を置く放送局だ。
アメリカから閉鎖の圧力をかけられる一方、アラブ内の保守派からも攻撃されている。
要は、なるべく客観的な姿勢でニュースを流そうとし、タブーとされている問題を取り上げ、討論番組に仕立てるからだ。
アルジャジーラは、アフガニスタンでもイラクでも、戦争の現場からアラブ人が報道する。
世界がアラブ世界を見る新しい目を提供し、そして、確かにアラブ世界も変えた。
ごく普通といえば普通の報道をずっと続けていくことで、アラブ人の心に変化をもたらしている。
         ■            ■            ■
 日本経済新聞 『世界を変える50の方法』 長谷川眞理子

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マイク・マンスフィールド

米政界の長老で、駐日大使を長く務めたマイク・マンスフィールドさんは生前、自ら来客をコーヒーでもてなすことで有名だった。
‥‥ ‥‥ ‥‥ ‥‥(中略)‥‥ ‥‥ ‥‥ ‥‥
大使に赴任したのは77年。
当時はまだ一般的だった日本女性のお茶くみの習慣への抗議の意味が込められていたという。
お茶くみは、それをさせられる人を貶めると彼は考えた。
「私がコーヒーを入れることで、彼女たちの立場を楽にしてあげたかった」と著書に語っている。
          朝日新聞 2006.2.6 天声人語
            
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2006年02月05日

わが子がもし‥‥ニート 家族で救う

ニート:NEET:Not in Education、Employment or Training 

子供をニートにしないための6ヵ条

親世代の価値観を押し付けない
自分たちの世代と今の若者の幸福感には大きなギャップがある。
子供たちに自分の成功体験や価値観を押し付けてはいけない。
働くことの楽しさを伝えよう
会社から疲れて帰ってきた父親を見て、仕事は苦しいものと刷り込まれた子供は意外に多い。
折に触れて働く喜びを伝えよう。
経験談を通じて職業観をはぐくもう
どうせどの仕事も大して変わらない、と考えるニートに対して、仕事の多様性や達成感の違いを話して聞かせるのも大事。
とにかく子供とたくさん会話する
核家族化や少子化で若者のコミュニケーション能力が低下している。
家での会話の機会を増やし、きちんと褒めるのも大切。
甘やかすのではなく、甘えさせよう
親に甘えさせてもらえなかった子供は他の誰にも甘えられなくなり、社会の中で孤立する。
愛情をもって甘えさせることも必要。
家族の中だけで抱え込まない
ニートは社会全体の問題。
解決策を考えるのも本人と家族だけでなく、支援団体や行政など広く社会全体に知恵を求めよう。
   日本経済新聞 2006/2/5     こちらもどうぞ⇒ネット社会、その光と闇を追うー
posted by asaborake at 18:49| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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