2005年10月31日

天皇制存続の是非@

(前略)
世界的な流れの中で日本が「象徴」である天皇の男系男子継承に固執し続けるなら、特異な女性差別国家と世界からみなされても仕方ない。
女性天皇が認められれば何の問題もないかといえば、決してそうではない。
私は「階級」「民族」「ジェンダー(性)」の三つの視点からとらえている。

民族」で言えば、天皇は「日本国民」の「統合の象徴」とされている。
逆に言えば、非「日本国民」の排除という排外主義をはらんでいる。
また「階級」の視点では、天皇制は生まれながらの貴賎階層秩序を生み出す根源であり、人間平等の理念に反する。
ジェンダー」からも問題がある。
女性・女系天皇が認められても天皇制は「世襲」であり、血統に権威の根拠を置く。
そうである限り皇室の女性には子供を産むことが強制される。
産まない自由はない。
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      朝日新聞 05/10/28 朝刊 『三者三論』 加納実紀代
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2005年10月29日

西行・定家‥‥頷き 酔う

忘れがたい歌には二種類あると思う。
一つは、自分の心を言い当てられたかのように「そうそうそなのよ!」と、大きく頷いてしまう歌。そしてもう一つは、意味はシンプルなことだけれど、その言葉の尽くし方に「やられた!」と打ちのめされる歌。
この「心言いあて型」と「言葉つくし型」の例を、古典の恋の歌で、読んでみよう。
@心言いあて型
 ・飽かでこそ 思はむなかは 離れなめ そをだにのちの 忘れ形見に  古今集巻14 
 ・今ぞ知る 思ひ出でよと 契りしは 忘れんとての なさけなりけり    西行
A言葉つくし型 
 ・唐衣 ひもゆふぐれに なる時は 返す返すぞ 人は恋しき        古今集巻11
 ・いづくにか 今宵は宿を かり衣 日も夕暮れの 峰の嵐に        藤原定家 

「心言いあて型」にガツンとやられるもよし、「言葉つくし型」に酔わされるもよし。
古今集1100年、新古今集800年という節目の年に、大いなる日本語の財産に親しむことは、心豊かな時間を運んでくれることだろう。
                      【古今集1100年 新古今集800年】 俵 万智
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テロという政治手法B

だが、エジプトにしてもインドネシアにしても、テロで実際に犠牲になったのは大部分がイスラム教徒であり現地の人間だった。

イギリスではイスラム教徒住民の立場を危うくした。
そこからようやく本腰を入れた批判の声も出るようになっている。

テロというものは未然に防ぐというよりも、起きてしまってその掲げる理念と食い違う実態を曝け出して初めて解決に向かうものなのかも知れない。
posted by asaborake at 00:13| 東京 🌁| Comment(2) | TrackBack(1) | 社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年10月27日

テロという政治手法A

テロに対する対処が難しいのは、テロ組織が自らを正当化する際に、イスラム教やイスラム法の基本的な世界観や規範に訴えかけている点である。
(中略)
イスラム教では、政治権力と宗教は切り離せないものとされる。
そこにはイスラム教徒の側の軍事的・政治的優位性を達成することが正しい社会秩序の実現と平和の達成の大前提となる、という世界認識がある。
それが常にテロリズムというような不安定要素となるわけではない。
(中略)
しかしグローバル化によって世界全体を視野に入れ、武力でイスラム教徒側の優位性を確保しようとする主張が生じてくれば、イスラム諸国の内部からこれを批判するのは容易ではない。
個々のテロには反対でも公の場でその根拠を批判するのは危険を伴う。
背教者」と指弾され、社会的制裁を受ける危険があるからだ。
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2005年10月24日

テロの手法とメカニズム

shakai01.jpg  テロという政治手法
(前略)
テロという政治手法自体は、人類史上古来用いられてきた。
攻撃そのものによってもたらす被害よりも、社会の内側、各個人の内面に恐怖心を植えつけることにより言論や政策を間接的に制圧し、方向付ける効果を狙う。
これに適切に対処するのは簡単ではない。
不可視の主体からの暴力を意識して萎縮するという、人間の普遍的な心理から無意識にテロリストの意に沿う言動を取りかねない。
(中略)
通常の犯罪について「模倣犯」という呼び方があるが、イスラム主義勢力のテロリズムの場合は「呼応犯」と呼ぶと的確だろう。
直接の指令や連絡によって動くのではなく、面識のない「同胞」たちの動きをメディア上で間接的に知り、互いに競い合って新たな手法を開発していく。
(中略)
実際には、自発的に呼応した複数の行動の集合なのだ。
アルカイダは、結果として起こる事象を「認定」し、「ブランド」のお墨付きを与える。

         朝日新聞 05/10/24 朝刊 『時流時論』  池内 恵
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2005年10月23日

「言論・表現の自由」とは

「9.11以後、世界の言論環境は悪化した。米国でも、対テロ戦争を名目に、政権批判の報道を攻撃する傾向が出ている。もともと言論を制限していた国でも、ネパールのように、反テロの大義で統制を強めている」
と、言論弾圧を監視するNGO「19条」のアニエス・カラマール代表は言う。

19条は「言論・表現の自由」をうたった世界人権宣言の条文だ。

言論の自由には限界がある。
「満員の映画館で『火事だ』とウソを叫ぶ」表現の自由はない。
安全保障人種差別に絡む問題でも、制限が必要な場合があるだろう。
「しかしその場合でも法律で、どんな表現は許されないかを明確に定義する必要がある。そうでなければ、野放しの言論統制につながる」
とカラマール代表はいう。
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2005年10月22日

ブログ炎上

インターネットの簡易ホームページ「ブログ」などが炎上する事件が相次いでいる。
一般人が書き込めるコメント欄に非難や批判が殺到、サイトがパンクするなど運営に支障を来たすことを指すネット語だ。
ブログ炎上」は思想・信条のほかネット上の対応の悪さに対する集中砲火もある。
実名や運転免許証の写真まで公開された被害者もいる。
法務省によると、昨年のネットによるプライバシー侵害は、1贈贈件で前年の2倍以上。
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ドイツ哲学の泰斗、ユルゲン・ハーバスマン(76)は近代社会の成立条件を
国民が自由に議論しあえる公共圏
に求める。
みんなが自由に発信し、瞬時に受け取る「多対多」のネット社会の台頭はその可能性を秘める。
その一方で時に見せる凶暴性。
ネットはどう成熟していくのか。

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2005年10月19日

靖国参拝 首相「私的」と強調

koizumi.jpg  ◆日本の役割 視点欠く

「心の問題に他人が干渉すべきでない」
−−5度目の靖国参拝の後に小泉首相が強調したのは、やはり内向きの論理だった。

そこには、東アジア全体の平和と繁栄をいかに実現するか、そのための日本の役割は何かという視点が決定的に欠落している。
(中略)
だが、首相のそんな思いとはかけ離れて、首相の靖国神社参拝は、東アジアを不信と緊張の「負の螺旋」に陥れかねない。
この地域が地殻変動に伴うナショナリズムの時代を迎えているからだ。

 朝日新聞 05/10/18 朝刊     人気blogランキング♪♪(感謝・感激)

2005年10月18日

靖国論争をめぐって

yasukuni_jinja_01l.jpeg  生者は儀礼決められぬ 言葉を持たない死者に権利

○(前略)死者は言葉を持たず、死者は自分に代わって語られる言葉の取り消しを求める権利を与えられていない。
・死者が何を求めているのか、「死者のために/使者に代わって」何をすべきかを「私は知っている」と主張する傲慢な祭司たちを押しとどめ、「死者の無権利」への気遣いと畏れをどういうかたちに表してゆくべきなのか、「その答えを私は知らない」という無能のうちに踏みとどまらねばならない。
・それこそが服喪者に求められている節度ではないのだろうか。

靖国論争をめぐって』 内田 樹    人気blogランキング♪♪(クリック御礼)

2005年10月06日

対米協力一辺倒やめ

独自のアジア外交

(前略)日本人として省察すべきは、日本がG4として提出した国連改革案を支持した国において、アジアの国といえるのはブータンとモルディブ共和国だけだったという事実である。

ドイツがフランス、ポーランド、ベルギー、チェコなどの近隣諸国の支援を引き寄せていたのと対照的に、アジアでの日本の孤独を際立たせた。

戦後60年の夏に、日本のアジア外交の希薄さを思い知らされた瞬間であった。

 朝日新聞 05/10/6 朝刊     人気blogランキング♪♪(感謝・感激)

2005年10月04日

日本人の特性

北方系モンゴロイド

北方系モンゴロイドの影響を受けた日本人は協調性が高く、攻撃性は低い。
穏やかで慎重だが大きく重い脳を持つため、ネオテニー幼形成熟)による
長い少年期が学習能力の高さに結びつく。

ポストゲノム時代の人間の特質を脳科学の立場で読み解く澤口俊之・北海道
大学教授は、そんな新しい日本人像を描く。

  朝日新聞 05/9/29 朝刊 天声人語  →ネット社会、その光と闇を追うー

アメリカのライフスタイルを始め、世界の文化が持つ様々な魅力を。

posted by asaborake at 23:10| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年10月01日

中曽根元首相に聞く 「権力の自制が必要」

政治の深み、取り戻して

−−そんなポピュリズムでいいのでしょうか。

「それは見る選挙であって、考える選挙ではない。
小泉君は終始クールビズで、毎日新しい色柄に替えていた。
中選挙区では立会演説会があったりして、考える選挙だった。
政治に深みがあった。
ポピュリズムによる片言隻句の政治は、非常に浅い政治になってくる。

そういう結果を見て、小選挙区制のままでも、考える選挙にするために、やり方を変えなければならないという世論なり、学識経験者の声なりが出てくるだろう。」

 朝日新聞 05/9/29 朝刊 天声人語  ネット社会、その光と闇を追うー

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